マルチーズは、雪のように白く、絹のように柔らかい被毛が印象的な、愛らしさいっぱいの犬です。
白内障
犬の白内障は、人間の白内障と同様、眼の水晶体が白くにごる病気で、ひどくなれば失明します。しかし、早い段階で白内障の治療を開始すれば、点眼薬や内服薬で白内障の進行を抑えることができます。早期発見・早期治療が大切です。
・症状
白内障になった犬は、眼の水晶体が白くにごり、視力が低下します。それによって歩行がぎこちなくなり、ふらふらと壁伝いに歩く、物にぶつかる、階段などの段差につまずくなどの行動異常がみられるようになります。人間であれば眼の異変にすぐに気がつくものですが、犬は自分で眼の異変を訴えることができません。また、初期の白内障であれば、犬はわりと支障なく歩くことができます。そのため飼い主の発見が遅れがちとなる傾向があり、ひどい場合には失明することもあります。
・原因
犬の白内障には、先天性（遺伝性）のものと後天性（老年性）のものがあります。なかでもよく見かけるのが、後天性の老化が原因で起こる「老年性白内障」です。この白内障は６歳以上の犬に多くみられます。一方、先天性の白内障には、生まれつき目が濁ったまま生まれる先天的な異常が原因の白内障と、生後６ヵ月～５歳頃までの犬に多くみられる若年性の白内障があります。そのほかに糖尿病から白内障を併発することもあります。
・治療方法
白内障の治療では、点眼薬や内服薬で進行を抑える内科的治療をおこないます。しかし、進行を抑える程度で完全な治療効果は期待できません。外科手術で水晶体を取り除く方法や、眼内レンズを入れて視力回復させる方法もあります。糖尿病が原因の場合はその治療をおこないます。
・予防方法
白内障に有効な予防手段はありません。それだけに早期発見・早期治療が重要です。愛犬が気になる様子・しぐさをしていたら、動物病院で診察を受けるようにしましょう。
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マルチーズが患う病気